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JG-Topic Vol.25『蛇頭義太郎、アドリブを練習するの巻。』 - 「起」


蛇頭義太郎(JG)「こんちはー!ガラガラ」
 
と元気よくご隠居を訪ねてきたのが、長屋いちのジャズギター少年 蛇頭義太郎(じゃず・ぎたろう)であります。
 
JG「ハァハァ......」
 
ご隠居「!?......おや、義太郎。そんなに息を切らせて何かあったかい?」
 
JG「ご隠居!おいらアドリブを練習してるんだよ。それで悩んじゃってさ。」
 
ご隠居「ふむ。話してごらんなさい。」
 
JG「それがさ、アドリブを練習するって言う意味が分からなくなってしまったんだよ。」
 
ご隠居「あんなに精を出して『ソレ!ツーファイブワンダッ!』とやっておったのに何があった?」
 
JG「アドリブってさ、インプロビゼーション、即興演奏って意味だろ?練習ってのは『学問や技芸などを繰り返し学習すること。また、一定の作業を反復して、その技術を身につけること。 - 精選版 日本国語大辞典』なわけでさ。だからおいら『ソレ!ツーファイブワンダッ!』って何度も何度も練習してたんだけどさ、そしたらそれって身につくのは即興ではないよなあ。って悩んじゃったんだよ。」
 
ご隠居「何度も繰り返し反復した内容が身についたんじゃないのかい?」
 
JG「うん。だからそうなんだけど、同じことを毎回再現しているだけでそれは即興じゃない。」
 
ご隠居「ふむ。」
 
 
 

「承」


ご隠居「それでは、義太郎の言う即興演奏と言うのは『同じことを毎回再現しないもの』を指すもの、で良いか?」
 
JG「そりゃあそうさ。」
 
ご隠居「ふむ。すると義太郎はいつも『こんちはー!』と言って家へ上がって来るが、あれは毎回いつも同じことを再現しているのかい?」
 
JG「たしかにご隠居のところへはいつも『こんちはー!』って言って入るね。」
 
ご隠居「今日は何だか息を切らせて入って来たし、こないだは腹が減ったと言って入って来たっけなあ。」
 
JG「そうだった。」
 
ご隠居「あれは毎回いつも同じなのかね?」
 
JG「んー。今日は走ってきたから息が切れてたし、こないだは腹が減ってたからちょっと元気なかったかもだなあ。『こんちはー!』って言葉は同じだけど、音としては別物だったと思う。」
 
ご隠居「だろう。すると、その『言葉は同じだけど、音としては別物』ってのを考えてみたら良いんじゃないか?」
 
JG「『ソレ!ツーファイブワンダッ!』ってフレーズは同じでも、言い方弾き方、音の表情、ニュアンスを変えてみるってことだね。」
 
ご隠居「そう言うことになるかな。それは義太郎の言う即興演奏にはならんのかね?」
 
JG「そうかもなあ。さすがご隠居はすごいや!知恵があるなあ。」
 
ご隠居「そうかね。ホッホッ」
 
JG「......でもさ。」
 
 
 

「転 


JG「ご隠居の言うことはごもっともなんだけど、そしたら言葉はひとつでも良いから、言い方の種類を増やすってそう言う話だよね?」
 
ご隠居「それじゃいけないかい。」
 
JG「いやね。おいらとご隠居の会話は『こんちはー!』の言葉ひとつ、あとは言い方の種類だけでどうにかなるってわけじゃないよね?」
 
ご隠居「ふむ。それもそうだな。」
 
JG「そうなんだよ。おいらとご隠居がこの話をするのは今日がはじめてなんだから、おいらがご隠居を訪ねて来てから2人が使った言葉の組み合わせははじめてのものばかりなんだ。それに、声の調子だって場面ごとに変化しながら話していると思うしね。だからこう言うのって即興演奏に近いんじゃないかって思ったんだよ。だから言葉の数や組み合わせの仕方だって大切なんじゃないかなって。」
 
ご隠居「......なるほどな。義太郎の言うことにも一理ある。しかしな、わたしと義太郎は言葉をつなぎ合わせて、義太郎の悩みごとをどうにか解決しようとしているわけだ。たしかにその為には沢山の言葉や、組み合わせの仕方が必要かもしれぬが、義太郎は例えば曲についての悩みやなにかを解決したり、それを説明しようとするために即興演奏をしようとしているのかね?」
 
JG「そう言う訳ではないかなあ。おいらの即興演奏で観客の誰かが喜んでくれたり、あるいは自分の何かが表現できたら良いなって思ってたりする。曲についての悩みを解決するってことのためや、その説明のためではないね。」
 
ご隠居「だろう。すると観客の誰かが喜んだり、義太郎の何かが表現されるためには......例えばそうじゃな。わたしは義太郎が『こんちはー!』と言って家を訪ねてくることを嬉しく思っているし、今日は息を切らせて何かあったのかな、とか何だか元気がないのは腹でも減ったかな、とか『こんちはー!』を通じていつも受け取っているがねえ。」
 
JG「ご隠居にそう思って貰ってるのはおいらも嬉しいや!」
 
ご隠居「こちらこそだよ。ホッホッ」
 
JG「......でもさ。」
 
 
 

「転◆


JG「おいらが『こんちはー!』って。それでご隠居が喜んでくれてる内容は、例えば話し相手がやって来て嬉しいなとか、あるいはおいらとご隠居の間柄でもってご隠居がおいらのその時の具合って言うのかな、雰囲気をつかみ取れるからであってさ。まとめると『話し相手が来たので嬉しい』と『おいらの声の調子で何かを少し察してる』ってことでさ、おいらがさっき話した『おいらの即興演奏で観客の誰かが喜んでくれたり、あるいは自分の何かが表現できたら良いな』ってこととは何だか違うんじゃないかな。」
 
ご隠居「......ぬう。それもそうかもしれんな。」
 
JG「まったくの他人がおいらの『こんちはー!』を聞いて喜ぶとしたらそれはわけがわからないし、おいらは自分の何かを表現しようと思って『こんちはー!』って言ってないから。それは単にその時の情緒であって、おいらの『表現』ではないと思うんだよね。」
 
ご隠居「......するとだ。義太郎は即興演奏による『表現』をして、その結果としてそれを聴いた誰かが喜んだりしたら良いなと思っていると言うことで良いのかい?」
 
JG「そうだよ!ッタクナンナンダヨコノクソジジイ......その意味を話していたつもりなんだけどなあ。」
 
ご隠居「なにか言ったかね?......さておき、いまわたしが話しているのは、義太郎が即興演奏をした結果誰かが喜んで、その理由が義太郎から何らかの『表現』を感じたと言うことだったとしても義太郎は納得はしない。義太郎が即興演奏による『表現』をして、その結果としてそれを聴いた誰かが喜んだりしたら良いなと思っている。つまり義太郎が即興演奏による『表現』を達成したと感じていることが先でないとならない。と言うことなのではないか?」
 
JG「うううん。それはなかなか難しいけど。」
 
ご隠居「どちらかと言えば!?」
 
JG「......ご隠居の言う通りかもしれないな。気分としてはそっち寄りなのだと思う。おいらの『表現』や気持ちが先にあって、結果誰かに喜ばれたら良いなって思ってる。だって、だからこそ。おいらはそのために即興演奏の練習をしていたんだよ。」
 
ご隠居「うむ。そうじゃろうな。わざわざ練習をしてまで、にもかかわらず『同じことを毎回再現しないもの』を目指すと言うのだから、それにいったい何の意味があるのかと言うことはさておいても、少なくとも義太郎なりの何らかの想いを果たすためにやっている以外であれば、少し不思議なことをしていると思う。もし誰かに喜んでもらえたら良いと言うだけならば、流行りの小唄でも演奏したら良いのだと思うぞ。ではなくて、義太郎は『同じことを毎回再現しないもの』『2度とは聴けない、実際にことが起こってみなければ品質保証外のものを』わざわざ練習しようと思っているのだから、その何らかの想いが達成されることが『目的』と言うことで良いかの?誰かが喜ぶは副産物。」
 
JG「......うん。そうなんだと思う。誰かが喜ぶは副産物で、本分に盛り込むべきではないのかもしれないなあ。」
 
ご隠居「すると、義太郎の想い。『目的』にあたるものはいったいどういうものなのだい?」
 
 
 
以下、「結」!?
 
と、「振り返り目次」
 

 

「結!?」


JG「......ううん。おいらは自分が『表現』をしたいのかなと思っていたんだけど、するとそれが『即興演奏による表現』であるべきである理由については自分自身よくわからないんだ。だからそういう意味では『目的』にあたるものを今すぐここで明示できない......。」
 
ご隠居「わたしのせいで義太郎の悩みがより深くなってしまったかのう。」
 
JG「そうでもないんだ。おいらにとっての『アドリブを練習する意味』はやっぱり分からないんだけど、練習しないと即興演奏は出来ないと思うんだよね。だから練習する。その『練習の目的』は即興演奏をすることが出来ることかな。それがわかっただけでもとても前進できたと思うよ!話はとてもシンプルだったって、今はそう感じている。『意味』についてはわからずじまいだけどね(笑)でも、ありがとうご隠居。」
 
ご隠居「それは良かった。わたしも嬉しいよ。それで、すると、義太郎はどんな練習をしようと言うのだい?」
 
JG「ご隠居に教わった『言葉は同じだけど、音としては別物』ってのもそうだし、おいらはやっぱり言葉の数や組み合わせの仕方だって大切だと思うから、それもやってみるよ。」
 
ご隠居「ホッホッ熱心で良い心がけじゃな。して、義太郎はその練習を通じて『アドリブ』『即興演奏』を身に着けたとしようか。すると、義太郎の想い『目的』は達せられたとして、その時点でもうジャズギターは辞めてしまうつもりなのかい?」
 
JG「ううん。そう言うことにはならないと思う。」
 
ご隠居「そうじゃろうな。それが『道』じゃ。『ジャズギター道』とでも呼ぼうかの。」
 
JG「『ジャズギター道』か......」
 
ご隠居「うむ。迷いが晴れたようじゃの。」
 
JG「おいらいっぱい練習してさ。それで『アドリブ』『即興演奏』を身に着けてさ。それでもってきっと歩んでみようと思うよ。その『ジャズギター道』をさあっ!!」
 
ガラガラと、戸を開け見上げたそこには雲ひとつない日本晴れの空が広がっていました......
 
 
蛇頭義太郎 ジャズギター道 -立志編-
【完】

 
 
 
【ジャズギター・トピック】第25弾以上!
長文、お読みいただきありがとうございました。
次回もご期待ください。
 
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※次回第26回は2019/11/23(土)更新予定。
 
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